バイト先にウッカリ行ってしまって

高校時代の話です。このころ僕が打ち込んだのは「恋」、高校生になって女性との距離感が一転したことで恋する楽しさを知ってしまい、元来のスケベな性格も相まってとっかえひっかえしておりました。ちょっとでもチャンスがあれば、すぐに手を出すという完全に理性の欠片すらないおサルさんのようでした。そういったことが祟って、結構激しい修羅場を経験したことがあります。

当時本命として付き合ってたのは、ヤンチャな年上お姉さんのユカ。高校は卒業していて19歳だったかな、仕事は知り合いの茶店(喫茶店)でバイトしているようでした。そういう意味では、ユカは働いているのでデートするのは大体、夕方からという感じです。したがって昼間は他の女の子と遊んでも問題なし、例の茶店にさえいかなければバレないと勝手に高を括ってしまっていたことで罰が当たったのです。

その日は、やっとのことでデートまで漕ぎ着けたこと、そして隣のクラスのアイドル的存在の女の子ユウコちゃんだったことで浮かれてたんです。そして街をフラッとデート中に吸い寄せられるように入った茶店が、ユカの働くお店だったとは。高校生なので労働ということに対する意識が薄かったのか、彼女の働いているお店までは興味がなかったことが災いしたのでしょう。なのでお店にユウコちゃんと入っても私は全く気付かない、しかし殺気溢れる殺伐とした鋭い視線の先に怒りを噛み締めるような「いらっしゃいませ」。そうユカのヤンチャなガン飛ばしです。私は「ハッ」としてしまい青ざめていく一方、ユカは店員らしからぬ失礼な態度で私に圧をかけてきます。何も知らないユウコちゃんは、そんな店員ユカの態度に我慢ならなかったようで一言物申す場面が。するとユカは「アンタは関係ないでしょ」「ワタシはこいつが気に食わないの」と一喝。

ユウコちゃんも、何が何だか引くに引けずに歯向かいますが、ヤンチャ物にはさすがに及ばずです。結局事情が露わになり、私の誠意ある土下座30分により許しを乞うたのです。